みなさんこんにちは。
僕は今個人美容室の経営をしておりまして、今6年目に入ってどうにか続けられてます。
ただ今年で37歳になろうとしてる僕ですが、この歳になってくると、本当に色々なことを考えてしまうわけです。主にネガティヴなことです。
では色々考えるといっても、何を考えるかと言いますと、
- このまま美容師続けてていいのか?
- もし続けるとしてもどうするか?
- 仮に仕事変えるとしたらどうしたらいいか?
主にこの辺です。
ただネガティヴな話ばかりしても仕方ないので、ここでは冷静に現実的な話をしていきたいと思います。
僕の年代の男性美容師の中には同じ悩みをお持ちの方も方も多いと思いますので参考にしてください。
特に僕みたく都市部ではなく田舎で美容師をされてて、選択肢がなかなか狭い方向けのお話になるかなと思います。(都市部であれば職種の幅が広いので。)
35歳以上の男性美容師の悩み。
ではまずちょっとネガティヴな話ですがこれによりまずは悩みを再確認、共有していくことが大切です。
ちなみに僕が美容師をしていていつも考えてしまう不安はこれです。
- この先もお客様が来てくれるだろうか?
- 売上を維持できるだろうか?
- 何歳まで続けられだろうか?
- 子どもの養育費が準備できるだろうか?
などですね。
冒頭の悩みとは違いますがそれを深掘りするとこんな悩みになります。
これらの悩みから美容師を続けるか転職するか考えてしまうこともあります。
僕と同じように個人で美容室経営されてる方だけでなく、フリーランスでされてる方、雇用されてる方の中の、特に35歳以上の方は同じように悩んでる方は多いのではないかと思います。
特にこの歳になると体力の衰えを少しずつ感じますし、週一休みでは正直体力は回復しません。(僕は今は月に2回連休を作っていますが、家族と出かけたりしますし、ゆっくり休んでというわけではないです。もちろんその時間はとても大切です。)
また会社員の方などは今は定年が65とかまで伸びてますので、会社に在籍しようと思えばいけるとは思いますが美容師の場合はそうはいかない場合が多いかなと思います。(もちろん会社員だろうが体力的にはきついのは理解しております。)
僕もこの先65まで美容師やってるか、できるかというと全くと言っていいほど想像できません。
そもそもその年齢のときに切って欲しいと思われるのかどうかw
また自営だろうが、フリーランスだろうが、雇用だろうが売上が下がれば年収は下がります。
なのでお金の心配は常に抱えます。
いくら一生懸命やってても対人間なので合う合わないはありますから失客はしますので、常に新規を集めないといけないのでその不安は続いていきます。
今来てもらってるお客様が全て生涯顧客とかは実際難しいと思うので。
また大体男性美容師は40くらいが売上のピークだと言われてるみたいなので、僕も今や今から数年がピークになってくるのかなと思います。
確かに僕も今やっててすでに予約的には9割型は稼働していますが、ここがピークになっていますしこれがずっと継続できるかと言われると正直どうなのかなと不安になります。
ちなみに僕には今子どもがいますが、もし大学に行くとなるとその頃には大体55前後で、そこまでは学費をどうにかしないといけないわけですが、経済的にも体力的にもそこすら全く見えませんw
そもそも男性美容師が辞めたくなる理由や状況。
ではここでそもそも僕の年代の男性美容師が辞めたくなる理由や状況をいくつかあげていきます。
①経営がうまく行かなかった。
これは経営者の一番避けたい事態ではあるのですが、この場合は現状が結構ピンチかなと思います。特に都市部なんかは競争率が半端ではなく高いと思いますので。
正直僕なんかではアドバイスは難しいのですが、とにかく現状では強みの部分で集客しつつ、今の顧客をしっかり丁寧にしていくのがベストかなと考えられます。
ただそこで金銭的な体力がもつかがネックになりますので、しっかり材料費、固定費はおさえていきたいところです。
②美容師に疲れた。プレイヤーとして。
これについては燃え尽きかなと思いますが、燃え尽きにも3種類あるかなと最近思ってて
- ハードワークで燃え尽きる
- マンネリ、変化のなさで燃え尽きる
- 目標達成後の燃え尽き
この辺が挙げられると思います。
美容師はなかなかに体力仕事ですし、頭もかなり使いますのでハードワークになりやすいかなと思います。
ハードワークはとにかく休まないと戻らないですね。その戻ったあとにどう思うかかなと。
マンネリはまだ環境や自身の努力でやる気は戻りそうな気はします。
目標達成後に関しては、新たな目標が見つけられるかってところがポイントですよね。
この場合、美容師や経営のなかで目標を見つけられるか、全く別のベクトルで見つけられるかで今後、拡大していくのか、転職なのか、別の事業で起業するかなどの選択肢に分かれるのかなと思います。
③美容室経営に疲れた。
ここもさっきの燃え尽きと被りますが経営者やフリーランスの方のパターンかなと。
経営につかれた場合、目標達成や疲弊によるものが大きいかなと。
さっき挙げた中の
- ハードワークによる燃え尽き
- 目標達成による燃え尽き
のパターンですね。
どうしても個人でやってると無理しがちになるので疲弊しやすいです。そしてこれがいつまで続くのかという辛さを感じることで燃え尽きてしまうのかなと思います。
また目標のために頑張ってきたが、達成してしまうと思ったような状態ではなく、燃え尽きてしまうといったパターンも考えられるかなと思います。
僕の場合も確かに年収は雇われの時の倍にはなりましたが、正直全く足りてないしこの仕事量でこれだと割に合わないとさえ感じます。時間も全くないのでやりたいことの準備や家族との時間もなかなか取れないです。
この場合は疲弊も目標達成も両方あるかもしれませんね。
④健康とかお金の不安
最後に健康なお金の不安から辞めたくなる方もおおいのではないかと。
むしろお金の不安が原因でハードワークに走って体調悪くなってしまう、そして健康不安まで感じるがワンセットで根本原因のひとつになってしまっているのではとも考えられますね。
今がピークとか。このペースでこの先できるかとか、倒れたら終わりなど。
色々な不安が出てくるかと思います。
今現在でも地味に老眼とか結構悩まされそうだなと感じてますし、たまに手首痛い時とかあると大丈夫かな?なんて思うこともでてきました。
⑤時間がなさすぎる
これは年齢というよりは美容師あるあるですね。
基本的にサービス業なのでお客様の仕事終わりや休みの日に働くので土日祝が休みだったりは少ないですし、働く時間も必然的に遅くなりがちです。
レッスンなどもしてると尚更ですね。休みの日は講習に行ったりがあるとさらに休みは削られてきます。
若い時はよいですが、最初にも触れてますが年齢を重ねてくるとだんだんキツくなってきます。火曜日から体重いことも増えてきましたw
またやはり家族との時間が合わないってのは辛いものがあります。
今は少し休みを増やしましたが(まだ足りないけど)、休みがなかった頃は居ないものとして扱われたりすると寂しいし申し訳ない気持ちでいっぱいですね。(もちろん奥さんからすると最初からアテにしない方が楽だからというのも理解してます。)
特に子どもが懐いてくれない、寄ってこないとかなると何のために仕事してるんだろうって思ってしまいます。
もちろん家族のために働いてるわけですが、これではあまりにバランス悪いよなって思いますし、それを家族に理解してくれってのも無理があるかな思います。(家族それぞれ考え方はあると思いますが、うちではという意味で)
というわけで年齢的な意味でも人生におけるバランスにおいても時間がないのは良くない要素だなとは感じます。
実際の選択肢をリアルに考えてみた。
ではここまで話した中でどんな不安や状況が当てはまったでしょうか?
よく結論から話すといいよとかありますが、確かにそうなんですが、まず自分の不満や不安、状況などを理解してから選択肢を探す方が僕はいいと思ってます。
なので回りくどくなってしまったのですが、ここからは現実問題どんな選択肢があるのかについて触れていきます。
では35歳以上の男性美容師の今後の選択肢として考えられるものを挙げてみると
経営のみに回れるように人を雇う。
現在開業されてる方であれば人を雇って拡大していく、そして自分はプレイヤーから離れる。もしくはプレイヤーとしての割合をへらすというのも選択肢のひとつかもしれません。
ただこの場合人を雇うので、法律的な面や経営の勉強など、違った労力がいるので余計大変そうな気はします。
法律面はプロに任せてもいいとは思いますが、スタッフに給与を支払わなくてはいけない以上、余計売上を気にしなくてはいけないので個人的にはしんどそうだなと思います。
特にスタッフが入ってお客様がつくまでは特に自分の売上を上げていかなくてはいけないのでかなり忙しくなるでしょうし、スタッフの教育もしないといけないとなると中々大変かなと思います。
またしばらくはお客様がつくまでに時間はかかるでしょうし、自分がハサミを置けるようになるとするなら人数も要りますし、何店舗か必要になると考えるとその分借り入れもさらにしないといけないので、
そこのリスクをとれるだけのやる気やモチベーションがあるかというのも問われますね。
もちろんうまくいけば早期リタイアくらいできるくらい稼ぐことはできるかもしれませんので、そうすれば時間やお金の収入はかなり軽減できるかもしれません。
ただ美容室経営は人にかなり依存するビジネススタイルですので、1人辞めるだけでもかなり痛手になってきます。
それだけ育つのにコストや時間もかかってるわけですから、お店や利益を継続するにはそまた人を雇ってそれをやっていくという経営の大変さは出てくるのかなと思います。
最近は美容業界だけではないとおもいますが中々若手が育たないと聞きますが、人に依存するビジネスなのでそこが課題になってきそうですね。(もうなってますね。)
美容ディーラー。
この辺も話に聞くだけですがかなり大変そうではあるなと思います。
まずは時間は僕ら以上になさそうなイメージです。
まず僕のような田舎のお店にまで営業に来ていただきますが、夕方6時くらいに来られることもあってこっから帰ったら何時になるのよ…
と思います。
また帰ってからも会社での仕事もあるでしょうし、休みの日に講習会があればそれで一日潰れてしまうわけですし。
また売上なども意識しないといけないわけでしょうから美容師よりある意味キツイかも。ましてや相手にするのは美容師さんなので、余計大変かなと。
特にケミカルとかに詳しい美容師さんに商品紹介するのとか大変だろうなと思います。
また今後も業界的にどうなるのかな?という部分もありますね。
最近ではディーラー通さずメーカーが直接売ってるとこもあるし、メーカー兼ディーラーみたいなとこもあります。また僕らみたいな個人美容室でも経費削減のためにネット購入する人も多いんじゃないかなと思います。
そのため今後業界的にも売上を維持するのは大変そうなイメージはあります。
美容学校の先生。
美容師の経験を活かして美容学校の先生というのもありますね。
ただ僕は自分が専門学生の時を思い返すと、ちょっとパスです。
今度は教える立場になるわけですが、大勢相手に教えるのは僕はちょっと無理かなと。
また新人が店に入ってきて、個別で教えるのとは違って学生相手ですから、中にはやる気ないのもいるでしょう。(もちろん個人差はありますが、僕が専門学生の時のイメージですので。)
またこの仕事になると場所も限られるので、近くに美容学校がないと転職は難しいですね。
美容師以外の仕事に転職
最後に美容師以外の仕事に転職です。
この辺になる人が多いかなと。ただ田舎だと職種は結構限られます。
そもそもこの年齢だと美容師もういいかなと思ってる人もおおいと思います。お腹いっぱいなんじゃないかなと。
美容師からウェブエンジニアとかデザイナーとかIT系の転職をよくネットでも目にしますが、そもそも僕のお店がある田舎にそんなのないので。
他業種であれば、
- インフラ関連(上下水とか電気、ガス関連、廃棄物処理など)
- 製造
- 介護、福祉
- 農業
- 営業
- 金融(銀行など)
- 土木、建築
などがとりあえずは考えられと思います。
あとは現実にどの仕事がしたいかですね。
また他にももっと幅をひろげるのであれば、資格をとるというのも考えです。(その代わり年齢もあるので必ずしも資格があるからといって転職できるかはわかりませんが。)
どうせならやりがいの見出せそうなことをしたい。
これまで実際思いつく選択肢をあげていきましたが、いかがでしょうか?
あまりパッとしないですか?
それともなんとなくやってみたいものが浮かんだでしょうか?
あくまでこれらは業種でざっくりあげたので、いろいろ探してみるともっと他に興味のある仕事が見つかるとは思います。
ちなみにもし僕が辞めるのであれば違う職種を選びます。
確かに美容関連であれば知識も経験も活かせますが、
35歳以上となると美容師のキャリアも15〜20年くらいの方も多く、さっきも書いたように美容関係はもうお腹いっぱいという方も多いと思うので、あえて違う仕事もしてもいいのではないかと思ったりします。
僕の場合は美容師じゃない自分をみてみたいというか、これまでは美容師であることもアイデンティティの一部だったのですが、
一度燃え尽きてからは自分は自分であって、美容師である必要は必ずしもないんだなって思うとすごい気持ちが自由になった気がしました。
自分でガチガチにしてしまってたんですね。
そしてこの中で言うなら農業に興味があります。
そんな甘いもんじゃないとは思いますが、やりがいを見出せそうだなと直感的に思います。作るものにもよりますが無くなりはしないとは思いますし。
また業界の安定感を考えるならインフラ系がよいかもしれませんね。
手先が器用な方も多いので製造も案外向いてる人もいらっしゃるでしょうし、
コミュニケーション自体は苦でないなら営業職にも向いてるかもしれません。
美容師さんの中には奉仕精神が旺盛な方もいらっしゃるのでそうした方は福祉系もあってるかもしれませんね。ただ腰を痛めやすいというのは聞くのでそこはちょっと怖いですね。
頭を使うのが得意な方であれば、金融系だったり、簿記とかの資格をとってしまっても面白いかもしれませんね。
体を動かすのが好きと言う方は土木関係も良いかもしれませんが、この辺はもろに体力仕事なのでこれからの年齢を考えるとどうかなと言う点もあります。
お金の心配は付きまとう。
ただ、転職すると1からになるので経営がうまくいってない場合を除くと、給料はほぼ下がると思いますのでその辺はしっかり考えないといけません。
まずは生活の固定費は抑えたいですね。
ちょっと違うけど参考にはなるかと。
今のうちに副業で種まきをしておこう。
またすぐ転職をするかは置いといて、このまま美容師でも転職してもお金の不安はついてくると思うので、
今のうちに副業で種まきをしておこう
というのをオススメします。
僕もこうしてブログをしているわけですが、
美容師のように時間が取れず、かつ実働ではなく資産になると言う意味ではブログはかなりオススメです。
ただ収入にしようとおもうと時間はかかるのでそれまでに種まきをしておくと良いと思います。(もちろんブログでなくてもいいです。)
ここで月10万でも稼げるベースができてれば、仕事選びの幅は広がると思います。
もちろんその副収入がいつまで続くかと言うのは分かりませんが、
転職して何年かして昇給していくまででも副収入があると助かりますしもちろんそれが続けばもっと助かります。
またもしかしたら僕の目標みたいに、副収入があることで美容師の休み増やせるだけでもかなり気持ちが変わることも考えられます。
まとめ。転職も早めからじっくり探してみよう。
ここまで35歳以上の男性美容師が辞めた場合についてどんな選択肢があるか話してきましたが、
とにかく今が一番若いのでなんとなく考えるのではなく今からじっくり考えてみましょう。
以下の転職サイトも参考にしてみてください。
リンク
というのも僕の住んでるところは過疎地なので
地名 仕事
で検索すると
大体この辺のサイトがヒットするからです。
なので地方の方であればこの辺が使いやすいのではないかと思います。
移住も視野に入れるのであればまずさらに業種も広がると思いますが、その辺も網羅されてるのでまず調べるのであればこの辺を参考にしてみてください。
するしないは別として実際にどんな仕事があるか、向いてるかを相談してみると客観的にみれていいかもしれません。
僕はフットワーク重い方なのであれやこれや頭で考えてなかなか動けないタイプなのですが、動いてみると意外と不安は解消されたりするのでとりあえず一歩動いてみることをオススメします。
不安なのはわからない、未知が大きいから不安なのでわかってしまえば意外となんてことはなかったりしますので。
ではこの辺で失礼します。
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